今回は「プロジェクトマネジメント」を取り上げます。新規事業を立ち上げる際、企業ではプロジェクトマネージャー(PM)を配置して事業を推進するケースも多くあります。しかし、新規事業の立ち上げに関わるなど、プロジェクトマネジメント経験のある人材は不足しがち。そのため、どのようにプロジェクトを進めていけば良いのか悩んでいる企業担当者も多いのではないでしょうか。本記事では、「プロジェクトマネジメントがなぜ必要なのか?」という基礎から、プロジェクトマネジメントに必要なスキル、社内のPM不足を補うための解決アプローチを解説します。PMとして業務にあたっている方も、プロジェクトに人材をアサインする立場の方も、ぜひ参考にしていただければと思います。プロジェクトマネジメントとは何か?必要な理由って?プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトの成功(=QCDと利益の達成)に向けて、プロジェクトの推進を管理することです。プロジェクトにおいて重視されるのは、「Quality(品質)」「Cost(コスト)」「Delivery(納期)」の3つの要素です。このバランスを取ることが、プロジェクトの成功のカギを握ります。いつまでに、どのくらいの品質で、どのくらいのコストに抑えてプロジェクトを完了するのか、具体的に計画を立てて、プロセスを構築していきます。多くのメンバーを抱えたチームでプロジェクトを進行していく場合、より綿密な計画を立て、想定外の事態が起きたときにも対応できるようにする必要があります。進捗管理はもちろんのこと、各メンバーのタスク管理などもプロジェクトマネジメントの範囲に入ります。では、プロジェクトマネジメントはなぜ必要なのでしょうか。その理由は、メンバーを効率的に動かし、決められた期限までに目標を達成するため。プロジェクトマネジメントは、プロジェクトを企画する段階から既に始まっているとも言われ、目標を達成するために必要なコストの計算、人材確保、WBS(作業分解構成図)の作成、各工程の進捗管理を抜け漏れなく行なうことがプロジェクトマネージャー(PM)に求められます。このように、プロジェクトマネジメントは、プロジェクトを推進して成功に導くために、欠かせないものです。PMだけでなく、チームメンバーもプロジェクトマネジメントについて知ることで、チーム全体として業務効率化が図れるため、一人ひとりが意識していくことが重要です。プロジェクトマネジメントに必要な4つのスキルと、アサイン前に見極める方法次に、プロジェクトマネジメントに必要な4つのスキルをご紹介します。また、アサインする人材がそのようなスキルを備えているのかを見極めるポイントも解説します。【スキル1】問題解決能力プロジェクトを推進する中では、想定外のことが発生することもしばしば。その際、課題解決やリスク管理などを行ない、対応していくことが重要な役割です。プロジェクトにおける課題は、PM1人が解決しなければならないものではなく、チームで協力して解決していきますので、解決に向けリードしていくような問題解決力が大切になってきます。【スキル2】ビジネススキルプロジェクトの種類は様々あるかと思いますが、最終的なゴールとしては企業の経営的な課題解決を目的としているケースが多いでしょう。つまり、プロジェクトそのものをビジネスであると捉え、QCDのバランスを取りながら、利益を上げることが重要となってきます。ビジネスとして有効かどうかという視点で、物事を考えることのできるビジネススキルもプロジェクトマネジメントには必要です。【スキル3】全体を俯瞰する力プロジェクト推進にあたっては、様々なメンバーが携わります。メンバー間の連携が、プロジェクトの進行に直結すると言っても過言ではありません。各メンバーがプロジェクト全体の中でどのような役割を担っているのか、各タスクがどのようにつながり形になるのか、一つ上の視点に立って考えられる能力がプロジェクトマネジメントにおいては重要です。多種多様な意見が出る中で、プロジェクト全体を見て判断できるようにすることが、プロジェクトの成功を左右するでしょう。【スキル4】コミュニケーション能力様々なメンバーとチームで進めるプロジェクト。連携をスムーズにしていくためには、各メンバーとのコミュニケーションが欠かせません。お互いが気持ち良く業務に取り組めるようにアシストするのも、PMに求められるスキルでしょう。それぞれの立場を理解しながら、歩み寄って妥協点を見つけていく、あるいは認識の齟齬を解消していくようなスキルが重要になってきます。これらの4つのスキルをアサイン前に見極める方法としては、面談や経験しているプロジェクトの規模、プロジェクト内での役割などをヒアリングすると、スキルの有無がわかるでしょう。また、ひとつの目安として、資格を持っているかも注目する点になり得ます。プロジェクトマネジメントに関する資格としては下記のようなものがありますので、こうした有無も必要な経験やスキルを持った人材なのかを判断するのに役立つことがあるかもしれません。プロジェクトマネージャ(PM)試験全体計画から予算、スケジュール、品質などの計画に基づいてプロジェクト推進を行うプロジェクトマネージャーとしての知識、スキルが問われる内容の試験。PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)プロジェクトマネジメントに関する経験、教育、知識が問われる資格。資格取得後も3年ごとに更新が必要。【事例】PMは外部委託がオススメ?具体的な募集例を紹介先述したようなスキルを持つ人材を社内から見つけることは容易ではありません。そのような場合は、豊富なノウハウ・知見を持つ外部のフリーランスや副業人材などに委託するという選択肢もあります。ここからは、社内のPM不足を解消するアプローチとして、プロジェクトマネージャー(PM)のアサイン方法を『スキイキ』での事例をもとにご紹介します。【事例1】建築会社向け業務効率化サービスに関わるプロジェクトこのケースでは、建設業界の見積もり業務を効率化するプロダクトの開発にあたって、PMを募集。β版からリリースに向けた開発の機能整理や要件定義を行なう人材を求めています。PMに任せる業務としては、「ユーザーヒアリングの同席」「開発会社との調整」「具体的な開発要件定義」など、チームで効率的にプロジェクトを進めるためのディレクションがメインとなります。魅力的なサービスを開発するための取り組みを考え、実行することが役割です。また、フルリモートで場所を問わないため、全国の優秀なPMとマッチングすることも可能です。【事例2】アパレル業界のECサイト開発に関わるプロジェクトこのケースでは、ECサイトのサーバーサイド開発におけるPM・コンサル業務を行なえる人材を募集。PMに任せる業務としては、「要件定義」「設計〜テスト・移行」「運用」。EC開発または運用の経験があり、システム連携テストの計画・実施経験がある人材を求めています。このケースは、出社型の働き方で、長期的な稼働を想定しているケースとなっています。このように、PMをアサインするにあたってはマッチングプラットフォームを活用し、スキルやノウハウを持った即戦力となる人材を募集することが可能です。どちらの事例でも、「プロジェクトマネージャー経験」あるいは「システム開発経験」を求めており、プロ人材を探すことのできる『スキイキ』でもマッチングの可能性が高い傾向にあります。なお、『スキイキ』のサービス紹介資料やプロ人材活用ガイド&事例集では、ユーザー情報やマッチング事例など、外部人材への業務委託を検討する上で参考となる情報をお届けしています。プロジェクトに課題を抱えている方、プロジェクトマネージャーのアサインを検討される際にはぜひダウンロードし、参考にしてみてくださいね。いかがでしたか?新規事業を立ち上げ、推進していくために必要不可欠なのが、プロジェクトマネジメントです。もちろん、新規事業に限らず既存のプロジェクトを最適化させるためにも有効です。ただ、プロジェクトマネジメントに求められるスキルは一朝一夕で身につくものではありません。社内の人材を育成するには長期的な視点で考える必要があります。そのため、即戦力となるプロジェクトマネージャーをアサインする際には、今回ご紹介したような外部人材活用も一つの選択肢になるのではないでしょうか。