今回は「新規事業立ち上げ」の関連テーマを取り上げます。新規事業の立ち上げでは、様々なアイデアを出し合いながら、チーム一丸となって目標達成のために動きます。ただ、立ち上げのメンバーにどのような人材をアサインしたら良いか?と悩んでいるリーダーも多いはずです。新規事業の立ち上げに適する人材はどのような人か、どのようなスキルが必要なのか、ポイントを整理しながらご紹介します。また、立ち上げのタイミングでよくある人材活用の課題とその解決策についても解説します。ぜひ、プロジェクトの準備段階で活用していただければと思います。新規事業立ち上げに向いている人材は?チームメンバーを選ぶコツを紹介まずは、新規事業の立ち上げに必要な人材とスキルについて整理していきます。新規事業は、過去の実績がなく、1からスタートするため、するべきことが明確ではなく、試行錯誤の繰り返しが必要だという前提を頭に置いておくとわかりやすいでしょう。新規事業立ち上げに必要な人材必要な人材のタイプを挙げると以下の4つのタイプに分けられます。もちろん複数を兼ね備えているケースもいるかと思いますが、いずれかでも当てはまる人材の集まりとして地0無ビルディングできると、よりプロジェクトの前進を期待できるでしょう。チャレンジ精神と変化スピードがある人新しいこと、変化などへ、スピード感を持って取り組む勇気がある人ロジカルシンキングができる人問題を発見しヒントに繋げる、ロジカルシンキングができる人情熱と実行力がある人プロジェクトの成功に情熱を傾け、考えたことを実行に移せる行動力のある人新規事業の立ち上げ経験がある人過去に新規事業立ち上げや起業に携わり、プロセスや課題がわかる人このようなタイプの人材は立ち上げに適しやすいと言えます。臨機応変さや柔軟さなども加味しながら、体制を検討してみてください。新規事業立ち上げに必要なスキル次に、新規事業立ち上げに必要なスキルについてまとめていきます。ぜひ、ご自身を含め、チームメンバーのスキルアップを図る参考にしていただければと思います。情報収集力論理的思考力プレゼンテーションスキル資料作成スキルプロジェクト・マネジメントスキルリーダーシップスキル(人材を確保するスキル)1つめは【情報収集力】。新規事業立ち上げの場合、市場調査や競合の動向などの情報を集めることが欠かせません。また、ネット上にはない、生の情報を足でかせぐような力も求められます。2つめは【論理的思考力】。集めた情報を分析し、客観的に情報を捉える力を指します。先入観を取り払い、理論的に整合性が取れているか?という視点を持つことが、新規事業には必要です。3つめは、【プレゼンテーションスキル】。社内の関係部署だけでなく、取引先や見込み客など、様々な相手にプレゼンテーションをするため、相手に合わせて伝える力が求められます。4つめは、【資料作成スキル】。新規事業立ち上げ段階では、説明する相手に応じて資料の目的が大きく変化するため、対応できる資料を作成する必要があります。自分だけが使えるのではなく、チームメンバー全員が使える資料を作成するスキルが重要です。5つめは、【プロジェクト・マネジメントスキル】。新規事業の場合、初めて取り組むことが多かったり、関連部署が多かったりするので、全体の方向性を整えられるスキルが求められます。リーダー以外でも、担当領域を連携しながら、計画を進めていく力が必要です。6つめは、【リーダーシップスキル(人材を確保するスキル)】。リーダーがプロジェクトを牽引するのはもちろん、チームメンバーであっても関連部署や外部パートナーを巻き込んでいく必要があります。そのため、新規事業のビジョンを伝えて協力を得たり、チームに必要な人材を確保し、まとめていく力が重要になってきます。このように、6つのスキルをチームとして向上できると、新規事業立ち上げのスピード感が増し成功へと一歩近づくでしょう。ビジネスモデル検討にお悩みの場合はこちらの記事も参考にしてみてください。【レポート】DNP新規事業開発責任者が教える!優良な“ビジネスモデル”で成功確率を上げる新規事業開発の方法新規事業立ち上げでよくあるお悩みまとめ!あなたのチームに当てはまるものは?ここからは、新規事業立ち上げの際に直面しやすい人材活用関連の課題をご紹介します。ご自身のチームを思い浮かべながら、確認してみてください。【課題1】必要な人材の不足新規事業立ち上げの際には、チームを1から作る必要がありますが、人材が不足するケースが多くあります。スキルを持った人材は、既に別のプロジェクトに入り、忙しくしていることもしばしば。稼働できそうな人材の中からメンバーを選ぶしか方法がなくなってしまいます。あるいは、プロジェクトを掛け持ちしてチームに入る場合もあり、結果としてその社員に大きな負担がかかり、既存の業務に影響が出てしまうこともあります。【課題2】社内に新規事業に関するノウハウ・経験がない既存事業と全く異なる分野で新規事業を展開する場合、企業内に必要な知識や経験が不足していることがあります。このようなケースの場合、手探り状態が続き、失敗しやすくなってしまったり、プロジェクトが停滞してしまったりする恐れがあります。そのため、社内だけではなく、外部から知見を取り込む方法も検討する必要が出てきます。【課題3】予算を確保できない新規事業は、不確実性が高く、成果が出るタイミングが読めないことから、十分な予算を確保できないケースがよくあります。既存事業とは異なり、売上が立たない中で予算を追加できない場合もあるでしょう。そうすると、情報収集ができなくなってしまったり、人材確保のための予算も難しくなったりし、プロジェクト半ばで予算が枯渇してしまう可能性もゼロではありません。このように、新規事業立ち上げでは、3つの課題に悩まされるケースが多く、早期に対策する必要があります。今回取り上げた課題を全て解決できるアプローチとして、次にプロ人材(外部人材)活用について解説します。この選択肢を視野に入れることで、プロジェクトが加速しやすくなったり、成功しやすくなったりするので、最後までチェックしてみてください。新規事業立ち上げの悩みは外部人材活用で解消!活用イメージを解説新規事業の立ち上げに有効な外部人材活用について、まずはメリットを整理します。経験豊富なスキルを持ったプロ人材に出会えるコンサル会社などの法人と比較して柔軟性がある比較的費用を抑えて人材確保ができる外部人材とは、副業・兼業やフリーランスや副業人材として活躍する、豊富なスキルや経験を持ったプロ人材のことを指します。正規雇用ではなく業務委託を基本として、課題解決のために助っ人として組織に招き入れる形になります。求めるスキルを持った人材をチームにアサインでき、なおかつ新規事業に必要な柔軟性を持たせた人材活用ができるところが大きなメリットです。業務委託契約を結び、必要なタイミングで、稼働量を決めて業務を任せられると考えると、先述した課題の解消法としてひとつの選択肢になると言えるでしょう。外部人材(プロ人材)活用のメリットについては、こちらの記事でより詳しく解説しています。事例も紹介!業務委託でのフリーランス・副業活用が「新規事業の立ち上げ」でも効果的な理由ここからは、メリットに加えて実際の活用パターンのイメージもご紹介します。【活用例1】既存メンバーが新規事業に注力できるよう、既存事業にアサイン既存事業と掛け持ちしながら新規事業に関わっている社員を、新規事業に専念できるようにするために外部のプロ人材を活用する方法があります。既存社員の業務を整理して、どのような人材に任せると良いのかを明確にした上で、プロ人材に業務を委託していきます。新規事業が軌道に乗った際には、既存社員に業務を戻すことも可能ですし、プロ人材の知見が入ることで既存事業に新たな視点が加わる可能性もあります。具体的な活用事例は無料でダウンロードいただけるプロ人材活用ガイド&事例集でも紹介しているのでチェックしてみてください。【活用例2】新規事業開発に、必要なスキルに特化した外部人材をアサイン2つめのパターンは、新規事業立ち上げメンバーに外部のプロ人材を活用する方法です。過去に新規事業立ち上げを経験してきた人材や、新規事業の領域に明るい人材などに参画してもらうことで、手探り状態ではなく、しっかりと計画を立ててプロジェクトを進められるというメリットがあります。実際、私たちが運営しているマッチングプラットフォーム『スキイキ』で募集を掲載されているケースもあります。このケースの場合、サービス開発を行う人材は社内で揃っているものの、スムーズな事業推進や早期に事業を安定させるためにプロ人材に参画してもらおうとしています。新規事業立ち上げ前や、立ち上げ初期の段階でマーケティングに携わっていた経験のある人材に入ってもらうことで、事業の成果につなげたいことがわかります。このように、外部人材(プロ人材)活用は職種、事業フェーズに合わせてできるという柔軟性があります。ぜひ選択肢のひとつとして検討してみてください。いかがでしたか?新規事業立ち上げの際によくある人材確保の悩みの解消法として外部人材(プロ人材)活用を取り上げました。様々なシーンでその企業・事業にあった活用を無駄なく柔軟にできるのが魅力なのです。自分の企業やチームに適した活用方法が気になった方、新規事業以外でも人材活用でお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談いただければと思います!